バドミントントップ選手の引退年齢
前回のブログで触れた上田選手引退に関連して、実業団で活躍するようなトップレベルのバドミントン選手の引退年齢について。
人それぞれではあるのですが、日本では、オリンピック出場をされるくらいの超一流どころだと、舛田選手、大束忠司選手、佐藤翔治選手は30歳前後で引退されました。
引退の理由、事情には様々なものがあるかとは思いますが、プロ野球選手等と比べると少し早い感じはします。
野球とバドミントンの競技の性質の違いや、その他の事情もあるのかもしれません。
佐藤翔治選手の高校での同級生の佐々木翔選手は34歳までトナミ運輸で活躍されました。
佐々木選手は2012年のロンドンオリンピックが初のオリンピック出場でしたが、これが30歳になる年。
優勝した中国のリンダン選手に準々決勝で敗れはしたものの、素晴らしい戦いで、個人的にはロンドンオリンピックの日本人の試合の中ではこれがベストマッチだと思っています。
この年齢にしてシングルスでこれだけの活躍は凄いというファンの反応があったと思いますが、佐々木選手はさらに、2014年に二度目の全日本総合選手権優勝を経て、2016年のリオデジャネイロオリンピックにも出場された後に34歳で引退されています。
ロンドンオリンピックで佐々木選手と戦い、優勝することにもなったリンダン選手は2019年現在でも国際大会に出場する現役の選手で今年36歳になりますし、韓国やデンマークには40歳近くになるまで現役を続け、世界ランキングも上位を維持し続ける選手もいますので、その年齢までパフォーマンスを続けることが決して不可能ではない、ということですね!
もちろんそのための生活、練習、トレーニングは並大抵ではないと思いますが。
もしも日本人でそういう超ベテラン選手が出てきたら、私だったら応援してしまうこと間違いないですね。笑
上田拓馬選手引退
先日のS/Jリーグで日本ユニシスの上田拓馬選手が引退されました。
他にも、同年代のアラサーの選手では、再春館製薬所の藤井瑞希選手や垣岩令佳選手(お二人はダブルスのペアとしてロンドン五輪銀メダリスト)も引退、藤井選手は日本ユニシスとの優勝決定戦にて小野選手と組んで第一ダブルスで出場され、これが引退試合となりました。
日本ユニシスの上田拓馬選手のハイライトシーンと言えば、やはり2014年のトマス杯、マレーシアとの決勝戦の第三シングルスでのダレンリュー選手との死闘でしょう。
準決勝の中国戦で大金星を挙げた日本は決勝でマレーシアと世界一を懸けた戦いを繰り広げ、最終の第三シングルスの上田vsダレンはファイナルゲームに突入、一進一退の展開からゲーム終盤に抜け出した上田選手が勝利し、日本のトマス杯優勝を決めたのでした。
このトマス杯優勝の後、マスコミによって「スマッシュ王子」と名付けられましたが、正直、上田選手はスマッシュがとんでもなく速かった訳ではなかったと思います。
もちろん、世界のトップ選手の中では、というお話ですが。
スマッシュも一つの武器であったことは間違いないですが、いわゆるオールラウンドプレーヤーであり、流れるようなスムーズかつスピーディーな動き、技術的な弱点の無さ、長いラリーをモノにする粘り強さ、ダイブも含めた鉄壁のレシーブ力、競った展開での勝負強さ等々が特徴のシングルスプレーヤーだったように思います。
男子高校生に真似をして欲しいシングルスの選手を一人挙げるとすれば、私は上田選手を挙げますね。
重心を低くしたフットワークで、打った後の準備が早く、ショットのミスも少ない、本当に基本に忠実なプレーをしてくれます。
30歳なのでまだまだやれるとは思いますし、引退は寂しい限りです。
ホセマリさんみたいに試合には出場し続けて欲しいなー(笑)
何年後でも良いので!