上田拓馬選手引退

先日のS/Jリーグ日本ユニシス上田拓馬選手が引退されました。

他にも、同年代のアラサーの選手では、再春館製薬所藤井瑞希選手や垣岩令佳選手(お二人はダブルスのペアとしてロンドン五輪銀メダリスト)も引退、藤井選手は日本ユニシスとの優勝決定戦にて小野選手と組んで第一ダブルスで出場され、これが引退試合となりました。

日本ユニシス上田拓馬選手のハイライトシーンと言えば、やはり2014年のトマス杯、マレーシアとの決勝戦の第三シングルスでのダレンリュー選手との死闘でしょう。
準決勝の中国戦で大金星を挙げた日本は決勝でマレーシアと世界一を懸けた戦いを繰り広げ、最終の第三シングルスの上田vsダレンはファイナルゲームに突入、一進一退の展開からゲーム終盤に抜け出した上田選手が勝利し、日本のトマス杯優勝を決めたのでした。

このトマス杯優勝の後、マスコミによって「スマッシュ王子」と名付けられましたが、正直、上田選手はスマッシュがとんでもなく速かった訳ではなかったと思います。
もちろん、世界のトップ選手の中では、というお話ですが。

スマッシュも一つの武器であったことは間違いないですが、いわゆるオールラウンドプレーヤーであり、流れるようなスムーズかつスピーディーな動き、技術的な弱点の無さ、長いラリーをモノにする粘り強さ、ダイブも含めた鉄壁のレシーブ力、競った展開での勝負強さ等々が特徴のシングルスプレーヤーだったように思います。

男子高校生に真似をして欲しいシングルスの選手を一人挙げるとすれば、私は上田選手を挙げますね。
重心を低くしたフットワークで、打った後の準備が早く、ショットのミスも少ない、本当に基本に忠実なプレーをしてくれます。

30歳なのでまだまだやれるとは思いますし、引退は寂しい限りです。
ホセマリさんみたいに試合には出場し続けて欲しいなー(笑)
何年後でも良いので!

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